頭の中のガラクタ

3 Tone Sunburstドラム担当アサノによる、究極の独り言コンテンツ。更新は不定期。取るに足らない思考を垂れ流しています。

そして何千度目かの朝が来る

「意図せずに」という経験は誰しもあると思う。

 

意図せずに言葉で人を傷つけてしまったり、その反対に誰かを勇気づけていたり。意図せずに誰かの陰口が聞こえてしまったり、Twitterを漁っているときに見ないようにしていた好きなゲームのラスボスの名前が出てきちゃったときとか。

自分の意識の範囲外にあることだから避けることは難しいのかもしれないと思いつつ、後悔はするからなんか複雑な気持ちになる。

 

なぜここまで例え話をすると暗い内容が多めになってしまうのか。

それは一旦置いておいて。

 

そんな「意図せずに」界隈の中に「電車の中で人のスマホの画面が見えてしまう」というのもあると思う。見えてしまったものは大体興味深い動画コンテンツだったり、SNSとかで咄嗟に視界から外したり、色々ある。

 

その中でも忘れられないのは、ある朝の通勤時。

本田真凜さんの笑顔の画像を何度も画面内で拡大・縮小する謎のおじさん。

 

 

あまりにも凄惨な光景を見たその日の僕は、仕事が全く捗らず1日を終えました。

 

労働讃歌

労働讃歌

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そういえば前回のブログで夏が始まったみたいなことを書いた気がするけど、更新をサボっ…休んでいた間にすっかり秋めいてしまった。またすぐに年をひとつ重ねてしまうわけだし、いかに生活がルーティン化してきたかがよく分かる。

 

後輩たちのインスタグラムを見ていると、バーベキューをしたりいかにも理想的な夏の過ごし方的なことをしていた。僕の職場は仕事柄夏休みがないので、あの卒論という概念に苦しんでいた忌々しい期間が人生最後の夏休みだったのかと思うと、尚更うんざりする。

 

「学生」という称号への羨ましさと若さへの憧れと。

まぁ大人数のバーベキューとか行ったところで隅の方でチマチマ肉食ってるだけだし、強い酒も飲めないし。そもそも誰かを海に誘う勇気も車もない、と思って今年もやり過ごした。

 

高嶺の花子さん

高嶺の花子さん

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そういえばこの間、久々に地元のお祭りがあった。

その期間だけ地元の雰囲気が浮つく感じとかがあってすごく好きで。ただでさえ治安悪いのに、めっちゃ治安悪くなる。昔からそのお祭りには参加していたからコロナ禍になって開催ができなくなったことに無念さを感じていた。

 

今年は町会のお神輿は出ないけれど、久しぶりに神社の神輿が町内を回ったとのこと。僕は仕事しててその様子は見れなかったからまた再来年。神輿は担げない代わりに3年ぶりくらいに神社の露店を見に行く。

 

仕事終わりで疲れていたから黒毛和牛とデカデカと書かれたお店のカルビ串を購入。600円。まあまあ高い。正直それが本当に和牛なのかは僕ごときの舌では判別できない。それを貪りながら神輿とお囃子の音楽に心を委ねる。日本の夏の終わりを感じながら感傷に耽るのも一興。

 

 

そのつもりだった。

 

多分それは建前で、本当はこんなこと言うのも恥ずかしいけれど、久々に昔馴染みに会いたくなったのだと思う。

 

繰り返しの中に生き続けるためにはちょっとした癒しや刺激がないといけない。それは人によっては飲み会だったり、ライブだったりするのだと思うけれど、お祭りだってその一つだ。その中でも僕にとっては自分の価値観を形成してくれた昔からのつながりに癒しを求めたくなった。

 

町内会の神輿が置いてある公園に赴くと、久しぶりに会った地元の愉快な大人の皆さんは快く僕を出迎えてくれた。

僕が成人してからのお祭りはもうコロナ禍だったから、町内会の人とお酒を飲んだりするのは多分初めて。差し出されたハイネケン。心の中で「ビール得意じゃないんだよな、しかもおつまみチョコレートかよ!!」と思いながら乾杯。

 

もうすでに何杯か飲んでて出来上がっている様子の皆さんに近況報告すると、それぞれ思い思いにやんややんやと声をかけてくれる。会話のキャッチボールはできてない。

でも昔から僕のことを知って面倒を見てくれている方が僕が今22で、(来月23になるよ!みんな祝ってね。)社会人になって、バンドもやっててっていう状況に対して嬉しそうに熱く話してくれる姿に、尋常じゃないほどの元気をもらったことは確かだと思う。

 

お土産にもらった350mlのクラフトビールは良質なつまみを手に入れたときにでも。

 

The Autumn Song

The Autumn Song

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神社の境内、混み合う露店街の片隅に多分小学校(幼稚園からの子もいたかも)の同級生がいた気がする。声はかけなかった。

話題はないし。成人式のときのトラウマが帰ってきちゃうし、仕事終わり疲れた顔のおじさんと話したい新卒の美人OLさんやイケイケメンズなんていないだろ。

 

何より僕にとってはそこに昔から知っている誰かがいてくれるだけでよかったのだと思う。うまく文章にはできていないけれど、そこにあなたがいて、僕がいるというその事実、同じだけ与えられた時間を享受してそれぞれ消費しているという事実を確認できただけで大分力をもらった。

 

 

今は0時半。明日も仕事に行く。

仕事に赴く人には色々なモチベーションがある。僕にとってはそれはもちろんライブでありサウナだったり、ゲームだったりする。

来年、次は半纏を着て神社の境内を歩き今度は昔馴染みに声をかけてみよう。多分疲れた顔というよりかは神輿担いで充実してる顔だから大丈夫だ。

今何してるのか、どんな生活を、経験を歩んできたのか、祭りにかまけて聞いてみよう。

 

そんな楽しみを持っていてもいいんじゃないかなと思っています。

 

それではまた。

アサノ

 

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