頭の中のガラクタ

3 Tone Sunburstドラム担当アサノによる、究極の独り言コンテンツ。更新は不定期。取るに足らない思考を垂れ流しています。

慢性青春病棟にて

慢性青春病が再発した。

 

おかしな話である。

大分今の生活が馴染み、明日はあれをしなくては、1週間後に向けてこれをしなくてはと考え前に進む日々の中。いかに家に帰ってから寝るまでの数時間にやりたいことを詰め込めるかの勝負をしている真っ最中。

 

大人の階段を不本意ながら登っているとも思う。

この間人生初めてクレジットカード決済なるものを行った。

最近帰りの電車でいつも御茶ノ水のあたりからの記憶がなく、気づけば最寄りの一駅前になっていることがある。

この間行った美容室で「肩めっちゃ張ってますよ?この間はそんなことなかったのに。疲れてます?」と言われた。

何なら次の休みのために仕事を頑張っているような気がする。

 

もう直ぐ後輩が増えることに戦々恐々としている3月9日。あの曲の日だと気づいたのが当日の20時過ぎ。弾き語りでも録ってインスタに上げようかと思ったけれどそもそもそんなスペックないし、それをみられて陰で「大したことないのにこれ見よがしに載せてるのなんかダサいよね」って思われそうでやめた。才能がなくてよかった。才能があったらすぐにやって次の日の朝にすごく嫌な気持ちになるパターンだ。

 

3月9日

3月9日

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話が大きく逸れて歪んでしまった。元に戻さなくては。

 

なぜ慢性青春病が再発したか。理由は大きく二つである。

 

第一の要因は

「ぼっち・ざ・ろっく!」である。

 

ぼっち・ざ・ろっく! | アニメ動画見放題 | dアニメストア

 

クレカを作って決済したというのもアマプラでそれが観たかったからなのだけれど。

去年の年末くらいに大学の友達から「アニメ見てないなら見たほうがいい、アサノなら刺さる」とおすすめしてもらい無事この有様である。

 

観たことがない人に簡単に説明するなら、超コミュ障、超ギター上手い高校一年生のギタリストがあるきっかけでバンドを組み、ライブハウスに出て成長していくみたいなそんなストーリー。

 

面白い話はしたいし、もっと距離を詰めてくだらない話とかパーソナルで下世話な話がしたいけどそもそもどうやって仲良くなればいいかわからない。

そして誰も傷つけないような取るに足りない、自分でもわかるようなつまらない話に終始し、仕舞いにはコミュニケーションを諦めてしまう。

 

そんな最近の自分と主人公の姿をどこか照らし合わせてしまうところがあって、一話目からズブズブにハマっていった。ぜひ観てみてください。(今更)

 

極力ネタバレしないように気をつけるけれど、終盤で「文化祭ライブ」に出るみたいな一幕があって。(もうこの時点で相当なネタバレ)

人前が苦手な主人公が出会った仲間に支えられて立つステージ、演奏。

そして何よりモノローグで綴られる主人公の感情の機微。決意。

23歳のおじさん、震え立つ、自部屋の中央にて。

 

 

全て見終わったあと、僕は急いで3TSの昔の動画を漁った。もう何度も書いている気がする例の人生のピーク、高校2年生のときの文化祭のライブ映像。当時最新曲だった「前前前世」を全然叩けていないけれど披露して、会場が爆揺れしているその映像である。

強調するけどめちゃくちゃ下手である。でもその音源を聴いて鳥肌が立ってしまった。久しぶりに当時の気持ちを思い出してしまった。

 

狂うように当時聴いていたKANA-BOONKEYTALKを聴き、最終的にはアジカンで果て、無事に御茶ノ水で意識を飛ばした。

転がる岩、君に朝が降る

転がる岩、君に朝が降る

江ノ島エスカー

江ノ島エスカー

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でもこれだけだったら、多分「懐かしい」だけで済んだ。

 

トドメを刺した二つ目の要因。それが後輩の卒業ライブ。

初めから結局最後まで観させていただいた。

 

スタートギリギリにライブハウスに入り、見知った顔に再開を告げると毎年その年の卒業生の紹介VTRが流れるオープニングに突入。

 

一人一人が紹介されるとそれに合わせて歓声が上がる。

それを聴いていると、「あっこの子幽霊サークル員だな」と判別できる残酷な縮図をまざまざと見せつけられ、そしてある要因によって徐々に膝から崩れそうになる感覚を覚える。

 

それが「この一年で私が失ったもの、そのもの」を目の前で見ているからだと気づくのには時間がかからなかった。同期の友達と「若いね…」と何度言い合ったことか。

 

今までありがたいことに色々なライブハウスのステージに立たせていただいたけれど、去年の卒業ライブでのステージからの光景は特に印象に残っていた、いやこびりついていた。

なんだかんだわちゃわちゃしているのが好きだったし、オールの飲み会は好きじゃなかったけれど、向井秀徳の“CHE.R.RY"がヤバいっていう話で盛り上がったりみんなで上手い下手を気にせずに歌ったりしていた記憶を思い出すと、幸せだったなと思う。

 

でもそれが戻ってこないことを改めて突きつけられるような時間だった。

 

そんなことを考えてしまうライブでした。

今日(3/9)はその余韻で仕事行きたくなかったわ!!

後輩一人一人みんなキラキラしておりました。かっこよかったです。

ご卒業おめでとうございます。

 

戻ってこないとわかっているからこそ見返したくなる思い出を、叶わないとわかっていながらも求めていた理想を見つけ、一人では抱えきれなくなり、パソコンをカチカチしてしまいました。

千の夜をこえて

千の夜をこえて

正しくなれない

正しくなれない

  • ずっと真夜中でいいのに。
  • ロック
  • ¥255
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ガラスのブルース

ガラスのブルース

ふとなんで大人になりたがらない人が一定数いるのかな、という疑問への自分なりの結論が出た。

 

夢が見辛くなるからだ。

 

Creepy Nutsじゃなけれど、小さい頃は自分はものすごい力があってみんなデカレンジャーにでもプリキュアにでも、シナモロールにも電車にもなれた。

でも歳を重ねるごとに自分よりも優れた人間に巡り会ったりすることで世間を知る。自分の体力、学力、才能の限界を知る。

そして金銭的な現実を知る。時間的な制約を知る。

 

 

でも夢を見てはいけないわけではない。道が険しくなって目標が霞むだけであって、進み続けることで何かがあるかもしれない。そしてその「かもしれない」にしがみついていくための原動力が思い出であり、青春時代の絵空事であると思う。

 

そう思うと慢性青春病も悪くはない。

 

早く桜が咲いてほしい。職場から少し歩けば目黒川。1年戦った自分を労い、お花見をしよう。友達も誘ってみよう。

 

そんなことをぼんやり思っている3月10日でした。

 

お読みいただきありがとうございます。

人として

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